えんどう親父の模型語り6

2006/10/16
プラモデルが日本での最初の大ブームはあの国際救助隊「サンダーバード」でした。
なにしろ商品が小売店ではいくつあっても足りない状態でそれはそれは大変なものでした。
一般のお客さまから見れば「なぜもっと沢山仕入れないのか」こんな見方が大多数であったと思います。
なぜ小売店は多くのお客さまの要望に応えられないのか。
この理由はこの時から今も続く日本模型界小売販売業者の地獄の流通事情がその理由です。
今でも書店に行くと偉い先生の書かれた小売店経営についてのノウハウ本が沢山出ています、そのなかには良い経営は商品回転率が高い程良いと書かれています。解りやすく言うと売れ残り商品が出ないように商品を仕入れる、また売り切れによる販売機会損失を少なくする、出来ればコンピューターを使って売り切れる前に自動発注する自動発注方式の導入が望ましいと書かれています。もちろんこの他にももっといろいろなノウハウが書かれています。
頭の良い読者はお解りと思いますが、「商品の仕入れる量はなるべく少なくして、なおかつ売り切れてしまう前にタイミング良く追加仕入れをする、」これが良い仕入れであると書かれています。現実的には、小さな小売店では例えば売れている「サンダーバード」は10個位ずつ仕入れ、在庫が2~3個になったら追加で仕入れる(コンピューターで在庫管理をしているお店はその商品の在庫が2~3個になったら自動的に問屋に追加注文を出す)これが売れ残りを出さず売り切れ品を出さない良い仕入れ方法だという事です。
こんな方法が出来れば誰でもそのとうりにします。でも出来ません。
なぜか、こういう人気商品は小売店が問屋さんに何個注文を出しても問屋さんが決めた商品数しか仕入れる事が出来ません。(もっとも通常の商品はお金があれば何個でも仕入れる事が出来ます。)更に問屋さんから小売店が仕入れさせていただける数は、通常その小売店が1ケ月にその問屋さんからいくら仕入れているか、更にその問屋さんの営業にどう貢献しているか、など様々な理由によります。ですからいくらお金があってもその商品を沢山仕入れる事は出来ないのです。在庫が少なくなったら自動で仕入れるそんなこと出来る訳がありません。
そんな訳で小売店は、日々問屋さんの販売員に愛想良くして何とかそのような商品を仕入れさせていただけるように地獄の問屋様へ買いに行かせていただいているのです。
今回はサンダーバードのブームから始まった小売店地獄の日々のひとこまでした。
続く

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この記事へのコメント

MG42
2006年10月17日 09:22
人気商品の仕入れは大変なんですね。
こどもの頃は、そんなウラの事情など知りませんから、なんで入荷しないのか
不思議に思っていたものです。

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